通信インフラ基地局では、電源装置や空調設備、局舎内環境など、複数の設備を横断的に管理する必要があります。特に電圧の変動や空調停止は、機器不調につながる兆候として把握しておきたいポイントです。
基地局のトラブルは、完全な故障に至る前に、電源状態の変化や温度上昇といった“小さな異状”として現れるケースが少なくありません。これらを現地対応ではなく、遠隔で継続的に把握できるかどうかが、予兆保全の実現に直結します。
本ページでは、通信インフラの保守・工事を担う事業者様向けに、ワイヤレスセンサー/リモート管理「MONNIT」を活用した基地局における電源・温度・空調の稼働中の状態を把握するユースケースを紹介します。
海外で実際に求められているニーズを踏まえながら、複数センサーを組み合わせた予兆保全の考え方を整理します。
※本ユースケースは、基地局設備の安定運用を保証するものではありません。あくまで保守判断を支援する情報提供を目的としています
基地局設備
通信インフラ基地局における「予兆保全」の重要性
基地局は24時間稼働が前提の重要インフラ
基地局の保守では、停止させて点検するという選択肢は現実的ではありません。
電源装置や空調、局舎内環境は、稼働したまま状態を把握することが前提になります。そのため、異状が発生してから現地で確認する運用は、どうしても後手に回りがちです。
障害は“突然”ではなく、前兆から始まる
基地局の障害は、完全停止の前に兆候として現れるケースが多く見られます。
- 電圧のわずかな変動が続いている
- 空調が一時的に停止・再起動を繰り返している
- 局舎内の温度が通常より高い状態で推移している
基地局障害の多くは、電源や温度異状などの前兆を伴うものの、これらは点検のタイミングによっては見逃されてしまいます。
保守現場で増える「事後対応」の負担
前兆を把握できないまま運用を続けると、結果として以下のような対応が増えがちです。
- 緊急出動や夜間対応が発生する
- 原因調査が後追いになり、復旧に時間を要する
- 本来不要だった作業や移動が発生する
予兆保全は「トラブルをゼロにする」ための仕組みではありません。
対応が必要かどうかを、現地に行く前に判断するための材料を持つことが、保守負荷を抑える第一歩になります。
まとめ
- 基地局障害の多くは、電源や温度などの前兆を伴う
- 予兆を遠隔で把握することが保守負荷軽減につながる
基地局を構成する設備と、常時把握すべきポイント
電源設備:止まらなくても「おかしくなる」
基地局の電源トラブルは、必ずしも「停電」や「完全断」から始まるわけではありません。
- 電圧が不安定な状態で推移している
- 瞬断や復帰を繰り返している
- 想定外の負荷がかかり続けている
こうした状態は、稼働自体は続いているため見過ごされやすい一方で、装置や空調設備にじわじわと影響を与えます。
電源の状態を「異状か正常か」ではなく、傾向として捉える視点が重要になります。
空調設備:停止に気づいた時には遅いケースも
局舎内の空調は、基地局設備の安定稼働を支える前提条件ですが、実際の現場では、
- 空調が停止しても、すぐにはアラートが上がらない
- 次の点検まで異状に気づけない
- 温度上昇によって、別の不具合が連鎖的に発生する
といった状況が起こりがちです。
空調そのものを直接監視できない場合でも、局舎内温度の変化を継続的に把握することで、空調異状の兆候を間接的に捉えることが可能になります。
電源と空調は「別々に見ない」ことが重要
電源と空調は、個別に管理されがちですが、実際のトラブルは相互に影響し合って発生します。
- 電源の不安定化 → 空調停止
- 空調停止 → 温度上昇 → 機器不調
- 機器負荷増大 → 電源側への影響
単一設備ではなく、複数の状態変化を組み合わせて見ることが、予兆保全では欠かせません。
「どこかが壊れたか」を確認するのではなく、電源・温度・環境の変化横断的に把握できる設計が求められます。
まとめ
- 基地局の電源・空調トラブルは
- 電圧変動や温度上昇といった複数の兆候として現れるため
- 組み合わせた常時把握が予兆保全につながる
基地局で実際に求められるニーズの一例
基地局の管理では、数値の正確さよりも、状態の変化に早く気づけるかどうかが重要になります。
保守現場でよく挙がるニーズを、要点だけに絞って整理します。
- 電圧の変動を継続的に把握したい
停電していなくても、電圧が不安定な状態が続くことがあります。
一時的な数値ではなく、変化の傾向を見たいというニーズです。 - 空調停止・異状をできるだけ早く察知したい
空調は止まってもすぐには問題にならないことがあります。
温度の変化から、異状の兆しを早めに把握したいという考え方です。 - 単一ポイントではなく、複数箇所をまとめて見たい
数値を把握すべき場所は一か所とは限りません。
複数ポイントの状態を並べて確認したい、という要望があります。
これらはいずれも、故障の有無を判断するためではなく、対応が必要かどうかを見極めるための情報を得たい、というニーズです。
「MONNIT」センサーを用いた基地局の予兆保全ユースケース
ワイヤレスセンサー/リモート管理「MONNIT」は、電源状態や温度などの環境情報をワイヤレスで収集し、遠隔から継続的に確認できるセンサー型の管理ソリューションです。
基地局のように常時稼働が前提となる設備に対し、稼働を止めずに状態変化を把握する用途に適しています。
ここでは、「MONNIT」センサーの特長を踏まえながら、基地局における予兆保全のユースケースを整理します。
電圧・電源状態を継続的にモニタリング
「MONNIT」では、電圧や電源状態をセンサーで取得し、時間の経過とともに変化を確認することができます。
電源が完全に落ちていなくても、電圧の揺らぎや不安定な状態が続いていないかを把握できるため、「異状かどうか」ではなく「いつもと違うかどうか」を判断材料として使うことが可能になります。
局舎内温度・環境を継続的に把握する
局舎内の温度や環境情報も、「MONNIT」センサーで継続的に把握できます。
空調設備そのものを直接制御・監視するのではなく、温度変化という結果から状態を把握する使い方が基本になるため、空調停止や性能低下といった異状の兆候を、現地確認前に把握できる可能性が高まります。
複数センサーを用途別に設置し、兆候として捉える
「MONNIT」は、複数のセンサーを組み合わせて運用できる点が特長です。
基地局では、用途や設置場所に応じてセンサーを使い分け、電源装置周辺、局舎内、空調の影響を受けやすい箇所などをそれぞれの兆候を捉えます。
把握する対象や設置環境に応じて、温度・結露・漏水・電圧・電流・開閉など80種以上のセンサーから選定できます。
製品紹介ページはこちら「MONNIT センサーソリューション」
(無線センサーを用いた予兆保全の例)
- 温度:局舎内(ラック周辺)、空調、バックアップバッテリー回り。過熱による装置停止の予兆
- 漏水・結露: 梅雨・沿岸・寒暖差の大きい地域
- 電圧:商用電源入力、整流器、バッテリー系統の瞬断、電圧降下
- 電流:負荷変動把握、バッテリー劣化、消費電力異状
- 開閉:無断開閉、施錠忘れ、獣害
センサーデータを「判断材料」として活用する
予兆保全における「MONNIT」の役割は、自動的に故障判定を行うことではありません。
センサーから得られるデータやアラート通知をもとに、出動するか、様子を見るか、点検を前倒しするかといった保守判断を支援するための情報を提供する位置づけになります。
アラート通知と初動判断を組み合わせた運用
状態の変化を検知した際には、「MONNIT」からアラート通知を受け取ることができます。
基地局に常駐する必要がなく、離れた場所からでも状況を把握できる点は、遠隔対応における大きなメリットです。
通知内容をもとに、「どの程度の変化が起きているか」「他の監視ポイントにも影響が出ているか」といった状況を確認しながら、現地対応の要否を判断する運用が想定されます。
- 基地局の設備構成や保守体制は、現場ごとに異なります。
- 「MONNIT」では、管理対象や設置環境に応じたセンサー構成や活用方法について、導入前のご相談にも対応しています。
- 電源・温度・空調などの稼働中の状態を把握を、どこから、どのように見守るべきかを整理したい場合は、ぜひお問い合わせください。
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基地局 ×「MONNIT」活用イメージ
基地局設備とセンサー配置の考え方
基地局では、アンテナや通信機器だけでなく、電源装置、空調設備、局舎内環境など、複数の設備が組み合わさって運用されています。「MONNIT」を活用した管理では、これらの設備すべてを個別に管理するのではなく、兆候が現れやすいポイントにセンサーを配置するという考え方になります。
- 電源装置周辺の電圧・電源状態
- 局舎内の温度や環境変化
- 空調の影響を受けやすい箇所
用途や設置環境に応じてセンサーを使い分けることで、基地局全体の状態を俯瞰的に把握することが可能になります。
複数センサーを用途別に設置し、設備を止めずに状態把握
把握 → 通知 → 判断までの流れ
「MONNIT」による基地局の状態把握は、単に数値を取得するだけの仕組みではありません。
- 把握・・・センサーが電源・温度・環境の状態を継続的に取得
- 通知・・・状態変化を検知した際に、遠隔でアラートを受信
- 判断・・・複数ポイントの情報を確認し、現地対応や点検の要否を判断
この流れにより、現地に行かなくても状況を把握でき、出動前に判断材料を揃える運用が可能になります。
「MONNIT」による状況把握・通知・判断のイメージ
よくあるご質問(FAQ)
基地局のような無人・遠隔地の設備でも利用できますか?
はい、利用できます。
「MONNIT」は、人の常駐を前提としない設備や環境での稼働中の状態把握を想定したワイヤレスセンサーソリューションです。基地局のように常駐対応が難しい設備でも、遠隔から状態を把握する用途で活用されています。
電源や空調そのものを制御する製品ですか?
いいえ、制御を行う製品ではありません。
「MONNIT」は、電源状態や温度などの状態変化を把握するための監視を目的としています。設備を制御するのではなく、判断材料となる情報を提供する位置づけです。
空調設備を直接監視しなくても意味はありますか?
はい、意味があります。
空調設備そのものを直接監視しなくても、局舎内の温度変化を継続的に把握することで、空調停止や性能低下といった異状の兆しを捉えることが可能です。
1台のセンサーだけでも導入できますか?
はい、可能です。
小規模な構成から始めて、必要に応じてセンサーを追加していく運用も想定されています。まずは継続的な状況把握をしたいポイントを絞って導入するケースも多くあります。
複数の基地局をまとめて管理できますか?
はい、可能です。
複数のセンサーから取得した情報を、遠隔の管理画面でまとめて確認できます。拠点数が多い場合でも、
各基地局の状態を一覧で把握する運用が考えられます。
どのセンサーを選べばよいか分かりません。
基地局の設備構成や監視・管理の目的によって、適したセンサーは異なります。
「MONNIT」では、温度・結露・漏水・電圧など80種を超えるセンサーをラインアップしており、用途に応じた組み合わせが可能です。
具体的な構成については、お気軽にご相談ください。
まずは話を聞くだけでも可能ですか?
はい、可能です。
導入を前提としない情報収集や、「どこを監視・管理すべきか整理したい」といった段階でも問題ありません。基地局向けの活用イメージを踏まえたご相談を受け付けています。
まとめ|通信インフラ保守・工事会社にとっての「MONNIT」活用価値
基地局の保守業務では、電源や空調、局舎内環境といった設備状態を、いかに早い段階で把握できるかが、対応の質を左右します。
「MONNIT」は、電源・温度・環境といった基礎的な情報を、ワイヤレスセンサーで収集し、遠隔から確認できるソリューションです。用途や設置場所に応じて複数センサーを組み合わせることで、基地局ごとの設備構成に合わせた予兆保全を検討できます。
通信インフラ保守・工事会社にとっては、単なる管理ツールではなく、保守判断を支援し、提案価値を高める手段として活用できる点が特長です。
基地局の設備構成や運用体制に合わせて、どのような状態把握設計が考えられるかを整理したい場合は、ぜひ一度ご相談ください。
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